この記事では海外FXの確定申告について分かりやすく解説しています。
確定申告って難しそう
トレードで負けても申告しないといけないの?
海外FXの確定申告はとっても単純ですよ。
損失が出た場合についても解説しているので見ていきましょう。
海外FX確定申告の基礎知識
まずは確定申告の時期や確定申告が必要かどうか、海外FXの課税方式について簡単に見ていきましょう。
確定申告の時期
2021年の確定申告の期間は2021年(令和3年)2月16日(火)~3月15日(月)までです。
2020年1月1日~12月31日までの期間に出た利益を、この期間内に申告します。
海外FXで確定申告が必要な人
海外FXで確定申告が必要かどうかは、雇用形態と稼いだ金額で決まります。
逆を言うと、所得が20万円未満であれば確定申告をする必要はありません。
所得が38万円未満の場合は確定申告をする必要はありません。
思いっきりマイナスになりそうなんだけど、その場合も申告するの?
葵ちゃんは海外FXだけだよね?
もし国内FXを利用している場合は申告をしたほうがいいけど、海外FXだけを利用しているのであれば確定申告の必要はありません。
えっ、でも来年利益が出たらその利益と差し引きできるでしょう?
海外FXは総合分離課税が適用されるから損失の繰り越しはできないよ。
その通りですね。
海外FXの課税方式についても簡単に見ていきましょう。
海外FXの課税方式
国内FXを利用する場合は申告分離課税が適用され、損失の繰り越しをすることができます。(損益通算)
そして、この損益通算をするには、損失分を確定申告している必要があります。
しかし海外FXの場合は総合分離課税が適用されるため、たとえ損失を確定申告しても損益通算(損失の繰り越し)をすることができません。
なので、損失を確定申告しても全く意味がないということになります。
海外FXの税金や税率についての詳細は、以下の記事でご確認ください。
海外FXの確定申告実践
確定申告の期間は2021年(令和3年)2月16日(火)~3月15日(月)までですが、今からやっておくべきことが2つあります。
確定申告の時期になって焦らないように、今から確定申告の知識をしっかりとつけて準備しておきましょう。
今からやるべき準備
海外FXの確定申告で申告する所得とは、海外FXで出た利益から必要経費を差し引いたものです。
という感じになります。
・必要経費はFXに関連する出費を把握する
年間取引報告書(年間損益計算書)
年間取引報告書はメタトレーダーから簡単に取り出すことができます。
年間取引報告書を抽出する手順は以下の通りです。
まずは年間取引報告書を取り出したいMT4にログインします。
①ターミナルから「口座履歴」のタブをクリック
②口座履歴が表示されるので、その上で右クリック
③「期間のカスタム設定」をクリック
④抽出する取引履歴の期間を選択します。
2021年の確定申告用であれば、2020年1月2日~2021年1月1日の期間を設定しましょう。
⑤取引履歴の上で右クリックをして「レポートの保存」をクリックします。
⑥取引履歴がhtmファイルとして保存されます。
あっ!これって毎日送られてくるやつ?
はい。
MT4で取引をしていると毎日「Dayli Confirmation」という件名のメールが届くと思いますが、それをまとめたのがこの年間取引報告書です。
全ての取引口座の年間取引報告書が必要
確定申告には利用した取引口座の全ての年間取引報告書が必要になります。
その理由は全ての年間取引報告書を損益通算してトータルの損益を算出するからです。
??
例えばXMで100万円の利益が出て、GEMFOREXで50万円の損失が出た場合、それを合算して50万円の利益とするんだよ。
なるほどね~
じゃあ仮想通貨FXやバイナリーの損益も合算するってこと?
海外FX業者を使っている場合は、バイナリーや仮想通貨FXの損益も全部合算する。
ただ国内の業者の損益とは一緒にはできないから要注意。
その通りです。
国内FXと海外FXは課税方式が違うので、損益を合算してはダメです。
海外FXは総合分離課税方式、国内FXは申告分離課税方式でそれぞれ税金を算出する必要があります。
口座凍結されると年間取引報告書が抽出できない
海外FXの場合、およそ90日間取引がないMT4口座は凍結されログインできなくなってしまいます。
MT4にログインできないということは年間取引報告書を取り出すことができないということです。
利用している海外FX業者に問い合わせをすれば、口座の凍結を解除してくれますが、いちいちメールで問い合わせをするのも面倒です。
なので、今後利用する予定がない取引口座は年間取引報告書を抽出しておくことをおすすめします。
えっ!全部プリントアウトしないとだめなの?
年間で利益が出ていない場合は申告の必要がないから、まだプリントアウトする必要はないよ。
htmファイルをフォルダでまとめておくだけで十分だ。
そうですね。
あとは年明けになっておおよその損益を合算して、利益が出ていて申告の必要があればプリントアウトするという感じでいいですね。
そっか。利益が出ないと申告する必要がないんだっけ。
じゃ私はいらなそうかな~
でも後半で大勝ちする可能性もあるので、備えだけはしておいたほうがいいですよ。
必要経費
海外FXの確定申告で申告する所得とは、海外FXで出た利益から必要経費を差し引いたものです。
海外FXの年間損益は、MT4の年間取引報告書で全て分かります。
そして、そこから必要経費を差し引いた金額が確定申告をする所得になってきます。
経費として認められる可能性があるものとしては、例えばこんなものがあります。
・FXのセミナーに参加するための交通費
・FXに関連する集まりなどの飲食代
・プロバイダなどの通信費
・PCやスマホの購入代金
・家賃、光熱費
えっ!スマホ代が経費になるの!?
はい、もちろんなります。
スマホでトレードをするという人もいるので、スマホ代や通信費も経費になります。
ただスマホ代の全額を経費にできるというわけではありません。
スマホはプライベートでも使うと思うので、家事按分といって経費にする割合を決めるんです。
家賃や光熱費も同じだね。
ケースバイケースだけど、だいたい2割~3割くらいが経費として認められるはずだ。
飲食代も経費に?!
FXに関連する集まりとかの飲食代なら経費にできるよ。
その時にかかった交通費なんかも経費にできる。
その通りです。
大事なのは税務署の人に聞かれた時に、その飲食代がFXと関連する出費かどうかをきちんと回答できるということです。
なので、飲食代を経費として計上するのであれば、領収書をとっておくだけでなく、どんな集まりだったのかということを簡単にメモしておくことが大事ですね。
なるほどね~
なので、今年利益が出そうな人は今から経費として計上する領収書と内訳のメモをその都度とっておくようにしたほうがいいですよ。
海外FXの税率などについては別記事で書いているので、そちらも目を通しておいてください。
管理人おすすめ海外FX業者や海外FXボーナスの最新情報はこちら。
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