この記事ではGEMFOREX(ゲムフォレックス)のノースプレッド口座について詳しくまとめています。
GEMFOREXのノースプレッド口座に関する知識は全てまとめているので参考にしてください。
・ノースプレッド口座のデメリット
・ノースプレッド口座で取引できないなどのトラブル
・ノースプレッド口座とオールインワン口座の比較
GEMFOREXノースプレッド口座のスペック
公式サイトでは「スプレッド競争不参加」を提唱していたGEMFOREXですが、2019年1月にスプレッドが一気に縮小しました。
現在ではGEMFOREXのノースプレッド口座が、FX業者の中で最狭スプレッドを提供している取引口座になっています。
このことは2019年1月のifoseekのニュースでも取り上げられていました。
引用元:infoseek News
ノースプレッド口座のレバレッジや最大ロット
GEMFOREX(ゲムフォレックス)のレバレッジや最大取引ロットなどのスペックを表にまとめてみます。
基本通貨 | 円口座、ドル口座が利用できる |
最低取引ロット | 0.01ロット(1000通貨) |
最大取引ロット | 30ロット |
最大保有ポジション数 | 30ポジション(新規指値、逆指値注文を含む) |
取引手数料 | 無料 |
初期預託金 | 30万円以上 |
レバレッジ | 1000倍 |
ロスカット水準 | 20% |
両建て | 同口座内の両建ては可能 |
スプレッドが狭いECN口座はレバレッジやロスカット水準がシビアな場合が多いですが、GEMFOREXのノースプレッド口座はレバレッジ1000倍を利用することが出来ます。
両建てに関しては、同じ口座内の両建てであれば全く問題ありません。
引用元:GEMFOREX公式サイト
ノースプレッド口座のスプレッド比較(海外FX業者)
GEMFOREXのノースプレッド口座、XMのゼロ口座、TradeviewのILC口座の主要通貨ペアの平均スプレッドを比較してみます。
XMのゼロ口座、TradeviewのILC口座には取引手数料がかかりますが、ここでは手数料込みの平均スプレッドを表にまとめています。
GEMFOREX ノースプレッド口座 | XM ZERO口座 | Tradeview ILC口座 | |
USD/JPY | 0.3pips | 1.1pips | 0.6pips |
EUR/USD | 0.3pips | 1.1pips | 0.6pips |
EUR/JPY | 0.5pips | 1.6pips | 0.9pips |
GBP/USD | 0.8pips | 1.6pips | 1.0pips |
GBP/JPY | 1.0pips | 2.1pips | 1.0pips |
AUD/USD | 0.3pips | 1.4pips | 0.7pips |
AUD/JPY | 0.6pips | 2.0pips | 1.0pips |
GEMFOREXのノースプレッド口座は取引手数料込みでドル円0.3pips、ユーロドル0.3pipsという最狭スプレッドになっているため、海外FXで最狭スプレッドとされるTradeviewのILC口座よりも大幅にスプレッドが狭いということが分かります。
ノースプレッド口座のスプレッドを海外FX業者12社と比較
ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3ペア合計の平均スプレッド(手数料込み)のスプレッドを主要な海外FX業者と比較してみても、GEMFOREXのノースプレッド口座のスプレッドは断トツで狭いということが言えます。
海外FX口座 | USD/JPY | EUR/USD | GBP/USD | 3通貨合計 | |
1位 | GEMFOREX ノースプレッド口座 | 0.3pips | 0.3pips | 0.8pips | 1.4pips |
2位 | Tradeview ILC口座 | 0.6pips | 0.7pips | 0.9pips | 2.2pips |
3位 | HotForex ZERO口座 | 0.8pips | 0.7pips | 1.0pips | 2.5pips |
3位 | TTCM VIP口座 | 0.7pips | 0.7pips | 1.1pips | 2.5pips |
5位 | FBS ECN口座 | 0.9pips | 0.6pips | 1.1pips | 2.6pips |
6位 | LANDFX ECN口座 | 0.9pips | 0.9pips | 1.1pips | 2.9pips |
7位 | AXIORY ナノスプレッド口座 | 1.1pips | 0.9pips | 1.1pips | 3.1pips |
8位 | iFOREX | 0.9pips | 0.8pips | 1.5pips | 3.2pips |
8位 | TitanFX ブレード口座 | 1.03pips | 0.9pips | 1.27pips | 3.2pips |
11位 | XM ZERO口座 | 1.1pips | 1.1pips | 1.6pips | 3.8pips |
ノースプレッド口座のスプレッド比較(国内FX業者)
GEMFOREXのノースプレッド口座のスプレッドと国内FX業者のGMOやDMMFXのスプレッドを比較してみても、GEMFOREXのノースプレッド口座のスプレッドが最狭であるということが分かります。
GEM FOREX ノースプレッド口座 | DMM | GMO | |
USD/JPY | 0.3pips | 0.3pips | 0.3pips |
EUR/USD | 0.3pips | 0.4pips | 0.4pips |
EUR/JPY | 0.5pips | 0.5pips | 0.5pips |
GBP/USD | 0.8pips | 1.0pips | 1.0pips |
GBP/JPY | 1.0pips | 1.0pips | 1.0pips |
AUD/USD | 0.3pips | 0.9pips | 0.9pips |
AUD/JPY | 0.6pips | 0.7pips | 0.7pips |
クロス円のスプレッドはDMM、GMOと全く同じですが、ユーロドルやポンドドル、豪ドル米ドルなどのドルストレートはGEMFOREXのスプレッドが圧倒的に狭いです。
GEMFOREXのノースプレッド口座のデメリットは?
GEMFOREX(ゲムフォレックス)のノースプレッド口座は、スプレッドが狭いことと引き換えに次のようなデメリットもあります。
ノースプレッド口座の取引制限
GEMFOREXのノースプレッド口座はスプレッドがとても狭いので、やはりスキャルピングをやりたくなると思います。
しかし、ガイドラインを見るとGEMFOREXではスキャルピングが禁止、とはなっていないものの一定の制限があるということが分かります。
スキャルピングに制限がある
国内海外問わず、FX業者には必ずガイドライン(約款)がありますが、ガイドライン全てに目を通してトレードをしている人はあまりいないと思うので、ここでしっかりと確認してみましょう。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)のガイドラインには、ノースプレッド口座に関する記載があります。
引用元:GEMFOREXガイドライン「ノースプレッド口座について」
GEMFOREXのノースプレッド口座のガイドラインには
「短期間(5分)に往復合計10Lot以上での取引がある場合は事前に連絡が必要」
という記載があり、さらに
「違反した場合は予告なく取引停止となりDeal Cancel(利益分取り消し、出金拒否)、口座凍結となる場合がある」
と明記されています。
FX業者のガイドラインは抽象的な表現が多く、具体的にどこからが禁止なのかが分からない約款が多いですが、GEMFOREXのガイドラインは禁止トレードの基準が明確なので、良心的ではないかと思います。
例としてDMMFXの店頭外国為替証拠金取引約款の第7条(禁止事項)を見ると、
「過度な投機的取引」「短時間での注文を繰り返し行う行為」
というようにかなり抽象的に書かれているので、どこからが規約違反になるかが全く分かりません。引用元:DMMFX店頭外国為替証拠金取引約款
スプレッド0.0pipsを狙った取引は禁止
また、ノースプレッド口座のガイドラインには「スプレッド0.0pipsのみを意図的に狙った利用を禁止」という記載があります。
引用元:GEMFOREXガイドライン「ノースプレッド口座について」
スプレッドが0.0pipsのみのタイミングを意図的に狙った取引ができるかどうかというのは分かりませんが、ノースプレッド口座の禁止事項として頭に入れておきましょう。
EAやシステムの利用は禁止
GEMFOREXはEAやミラートレードの無料提供でも有名ですが、ノースプレッド口座に関してはEAやシステムを利用した自動売買を利用することは禁止されています。
GEMFOREXのノースプレッド口座は、裁量トレード専用の取引口座になっているのでご注意ください。
ノースプレッド口座の最低入金額は30万円
海外FXブローカーのほとんどがGEMFOREXのノースプレッド口座のようなスプレッド圧縮に特化した取引口座を用意していますが、スプレッドの圧縮に特化した取引口座は初回入金額が高額な場合が多いです。
GEMFOREXのノースプレッド口座も初回入金額が30万円以上となっているので、少額で利用することはできません。
参考までにスプレッドが狭い取引口座の最低入金額を表にまとめているので参考にしてください。
ドル円スプレッド (取引手数料込み) | スキャル制限 | 初回最低入金額 | |
GEMFOREX ノースプレッド口座 | 0.3pips | あり | 30万円 |
XM ZERO口座 | 1.1pips | なし | 1万円 |
AXIORY ナノスプレッド口座 | 1.1pips | なし | 2万円 |
TitanFX ブレード口座 | 1.03pips | なし | 2万円 |
HotForex ゼロスプレッド口座 | 0.8pips | なし | 200ドル |
Tradeview ILC口座 | 0.6pips | なし | 10万円 |
ノースプレッド口座はボーナス対象外
GEMFOREX(ゲムフォレックス)はボーナスが豪華なことで利用者を増やしているといっていいほどボーナスが豪華です。
・トレード資金を2倍にすることができる100%入金ボーナス
しかし、ノースプレッド口座に関してはGEMFOREXのボーナスが一切利用できません。
ノースプレッド口座ではCFDの取引ができない
GEMFOREXでは株式指数や原油などのCFDを多少扱っていますが、ノースプレッド口座ではこれらのCFD取引はできません。
ノースプレッド口座で取引できるのは、為替通貨ペアとGOLDとSILVERの取引のみとなっていますので、指数などのトレードをしたいという人はオールインワン口座を利用するようにしましょう。
ノースプレッド口座のトラブル
GEMFOREX(ゲムフォレックス)のノースプレッド口座でありがちなトラブルをまとめておきます。
ボーナス消滅など注意しないといけない点があるので、GEMFOREXのノースプレッド口座を利用している人は確認しておくようにしてください。
ノースプレッド口座で取引できない
GEMFOREXのノースプレッド口座で取引ができない場合は、まずは表示されているチャートを確認してください。
①気配値を表示する
②気配値の上で右クリックをする
③「すべて表示」をクリックする
全ての気配値を表示すると通貨ペアのあとに「fx」がついた通貨ペアが表示されます。
「fx」がついた通貨ペアを右側にドラッグ&ドロップすればノースプレッド口座のチャートが表示されます。
スマホでも同様に〇〇〇fxという通貨ペアを表示してトレードしましょう。
資金移動をしたらボーナスが消滅した
GEMFOREXのノースプレッド口座は全てのボーナスが適用外です。
ボーナスが付与されているオールインワン口座からノースプレッド口座に資金移動をしてしまうと、本来移動するべきボーナスが全て消滅しますのでご注意ください。
ノースプレッド口座とオールインワン口座の比較
ノースプレッド口座とオールインワン口座、どちらを利用するか考えている人も多いと思うので、両口座の比較を表にまとめてみました。
オールインワン口座 | ノースプレッド口座 | |
ドル円スプレッド | 1.2pips | 0.3pips |
ユーロドルスプレッド | 1.2pips | 0.3pips |
取引手数料 | なし | |
最大レバレッジ | 1000倍 | |
最小ロット | 0.01ロット(1000通貨) | |
最大ロット | 30ロット | |
最大保有ポジション | 30(新規注文を含む) | |
ボーナス | あり | なし |
初回最低入金額 | 1,000円 | 30万円 |
両建て | 同じ口座内の両建てはOK※ | |
EA、システムトレード | 利用できる | 利用不可 |
※複数口座の両建ては禁止です。
ノースプレッド口座とオールインワン口座の併用
GEMFOREXでは簡単に追加口座を開設できるので、ノースプレッド口座とオールインワン口座を併用している人もかなり多いです。
追加口座の開設はGEMFOREXのマイページにログインし、左メニュー内の「追加口座お申込み」から簡単に開設することができます。
新規口座開設はオールインワン口座
GEMFOREXで新規口座開設をする時は、必ずオールインワン口座を開設して口座開設ボーナスをもらうようにしましょう。
ノースプレッド口座の開設では口座開設ボーナスがもらえないので、まずはオールインワン口座を開設し、追加口座でノースプレッド口座を開設するというのがベストです。
ノースプレッド口座はトレードスタイルで利用を考える
GEMFOREXのノースプレッド口座は確かにスプレッドは狭いですが、初回最低入金額やスキャルピング制限などを考慮すると、決して使いやすい取引口座とは言えないというのが私の印象です。
1.0Lotのトレードであればノースプレッド口座の利用は可能
ガイドラインで「短期間(5分間を目安)に往復10Lot以上の取引」という明確な禁止基準が設けられている以上は、利用にあたってはガイドラインを遵守する必要があります。
おそらく0.1Lot程度の少ロットでFXをやっている人が多いと思いますが、ガイドラインに抵触する10Lotとなると0.1Lotで100回に相当するので、ガイドラインにはまず抵触しません。
1.0Lotのスキャルでも5分間に10回の往復取引をしない限りはガイドラインに抵触しないので、1.0Lot程度のトレードであれば全く問題ないと思います。
大ロットでトレードしたいはNDD業者の利用がおすすめ
なかには10Lotや20Lotの大ロットトレードをやっている人もいると思いますが、このような大ロットのスキャルピングはGEMFOREXのガイドラインに確実に抵触します。
GEMFOREXを利用するのではなく、スキャルピングに一切制限がないNDD業者の利用をおすすめします。
NDD業者のスキャルピングであれば、出金拒否や口座凍結を気にすることなくスキャルピングをやることができます。
GEMFOREXのノースプレッド口座 まとめ
GEMFOREXのノースプレッド口座について、ガイドラインを見ながら説明しましたが、最後にノースプレッド口座のメリットとデメリットをまとめておきましょう。
スプレッドは確かに狭いですが、その分デメリットが多いということは否定できません。
GEMFOREXのオールインワン口座のメリットと比較して、どちらの取引口座を利用するか決めるのがいいのではないかと思います。
いずれにせよ、GEMFOREXの口座開設ボーナスをもらえるのはオールインワン口座の開設が対象なので、まずはオールインワン口座を開設して、追加口座でノースプレッド口座を開設するというのでもいいかと思います。
コメント